シラバス参照

印刷
講義名 教職実践演習C(中・高)
(副題) 教職実践演習C(中・高)
開講責任部署 金沢星稜大学
講義開講時期 後期 講義区分 週間授業
基準単位数 2 時間 0.00
代表曜日 水曜日 代表時限 2時限
校地 本校地
学部 共通
配当年次 4年次
講義日 水/2
単位数 2単位

担当教員
職種氏名所属
専任教員◎ 池田 幸應金沢星稜大学人間科学部

授業意図  教職に関するこれまで習得した知識や技能、そして教育実習を通して得られた経験等について、履修カルテを基に、教科等領域の学習指導・学習評価や授業研究の取組、学級経営への対応、生徒理解・生徒相談の取組、そして教職員としての服務・校務分掌・研修への対応等について、学校教育の現場ですぐにいかせる教員としての専門的な能力を確実に身に付け、高めることをねらいとする。また、履修者一人ひとりが自らの実践的指導力に関する課題を見出し、調査研究やグループディスカッション等の活動を通して、学校教育の課題解決に関する知識やスキルを総合的に身に付けることをもねらいとする。
○テーマ:教職に関するこれまでの学習の最終段階として、専門職としての教職に求められる実践的指導力(教職に関する専門知識、技術、技能を実践を通して総合的に身に付ける幅広い力量)の達成度をあらためて自らが認識し、教職としての実践力をさらに向上させる。
科目の具体目標 ●「履修カルテ」から自らの教職に関する学びと教育実習等による経験を振り返り、グループ討論を通して課題を整理する。
●中・高等学校教員としての実践力について,「使命感・責任感」「教育的愛情・対人関係力」「児童理解と学級経営」「教科の指導力」の視点から,それらの習得状況を総合的に診断し指導する。
●県教育委員会指導担当者(指導的立場にある現職校長等)を講師として招聘し、学校現場における具体的事例を取上げる。
●グループ討論、ロールプレー、見学・調査、実技指導、事例研究、映像記録の解析、模擬授業等の演習・実習を中核に据えた授業を通して、総合的な指導実践力を身につける。
履修条件 中・高等学校教員免許状取得を目指している者。
授業計画表
担当教員/予習・復習テーマ目標・教科書
第1回これまで学んだ教職関連資料を整理、理解しておく。オリエンテーション(授業内容、計画、評価、グループ形成等)・演習の目的と計画を理解する。
・教職関連科目の「履修カルテ」に基づく振り返りをグループで討論する。
・講義「地域社会における学校教育の現状と課題」
第2回教育実習、模擬授業に関する指導案・記録等について、把握しておく。使命感・責任感に対する探究・教育実習の具体的事例に即して、教職の使命・責任感をテーマにグループで討論する。
第3回教育実習、模擬授業に関する指導案・記録等について、把握しておく。教育的愛情・教育実習の具体的事例に即して、教育的愛情をテーマにグループで討論する。
第4回教育実習、模擬授業に関する指導案・記録等について、把握しておく。生徒理解と学級経営(1)・学級担任の職責と学級目標の重要性について認識し、学級経営案を策定する。
・学級経営案をグループで発表・検討し、課題を明確化する。
第5回教育実習、模擬授業に関する指導案・記録等について、把握しておく。生徒理解と学級経営(2)・教育実習での朝礼・終礼の意義を再認識し、具体的な問題事例を抽出しグループで討論する。
第6回教育実習、模擬授業に関する指導案・記録等について、把握しておく。生徒理解(1)・学級内での集団に馴染めない生徒への対応について、生徒の特性や状況を踏まえて学級集団をまとめて行く手立てについてグループで討論する。
・解決の難しい手立てを整理し、対応策を質疑項目としてまとめる。
第7回教育実習、模擬授業に関する指導案・記録等について、把握しておく。生徒理解(2) 
(現場担当者とのミニ討論)
・県(市町)の教育委員会指導主事または指導的立場にある現職教諭から生徒への対応について意見を聞き、質疑、討議を通して対応策への理解を深める。
第8回教育実習、模擬授業に関する指導案・記録等について、把握しておく。対人関係・「対応マニュアル」(教育委員会作成)に基づき、生徒・保護者からの苦情に適切に対応する方途についてロールプレーを通して身につける。
第9回教育実習、模擬授業に関する指導案・記録等について、把握しておく。教職現場へのフィールドワーク(1)・これまで扱った課題が、中、高等学校現場でどのように取り組まれているのか、項目等、調査方法について検討する。
第10回教育実習、模擬授業に関する指導案・記録等について、把握しておく。教職現場へのフィールドワーク(2)・中、高等学校現場での訪問・調査を行い、その内容をまとめる。
第11回教育実習、模擬授業に関する指導案・記録等について、把握しておく。教職現場へのフィールドワーク(3)・調査結果をテーマ別にグループ討論を通して、成果を共有する。
第12回教育実習、模擬授業に関する指導案・記録等について、把握しておく。教授・学習行動における言語・環境分析・教育実習中または学校現場での授業記録ビデオをもとに、教授・学習行動における言葉掛け、環境ついての工夫について検討する。
第13回教育実習、模擬授業に関する指導案・記録等について、把握しておく。教材研究・教材開発(模擬授業)・指導事例をもとに、具体的教科、単元、本時を設定し、導入に必要な発問や教材・教具の工夫について検討する。
第14回これまでの教職関連科目での学修内容についてまとめておく。大学での教職課程(教育実習を含む)と教育現場との連動化
・これまでの教職関連のポートフォリオについて、分析し、教育現場との連動性について検証する。
・求められる教師像、学校像の視点を整理し、グループ毎に発表、共通理解する。
第15回第1回目から14回目までの学修内容についてまとめておく。授業の振り返りとまとめ(教職ライフデザイン)・自己評価チェックシート等を使用し、教職関連授業の総振り返りを行う。
成績評価1(方法・割合・留意事項) 毎回の小レポート(30%)
 学務システム(dotCampus)上で課す
成績評価2(方法・割合・留意事項) 教職現場へのフィールドワークでの課題レポート4回分(20%)
 学務システム(dotCampus)上で課す

成績評価3(方法・割合・留意事項) ポートフォリオ(20%)
 学務システム(dotCampus)上で課す
成績評価4(方法・割合・留意事項) 期末課題レポート(30%)
 学務システム(dotCampus)上で課す
成績評価のフィードバック ・プレゼンテーションについて、他学生及び教員からの感想、意見をまとめ提示します。
・課題レポートについて、内容を確認し、返却します。
留意事項 ※本科目では、授業内容の特性上、面接授業で行う予定である。ただし、授業開始時(9月後半)での社会情勢次第によっては、面接授業に相当する教育効果を遠隔授業で発揮することは非常に困難ではあるが、履修学生が4年次ということも有り、遠隔対応授業の可能性がある。その場合、授業開始期間前において履修学生に説明、周知の上で実施する。

・授業の特性上、一斉授業に加え、少人数グループでの学生相互の積極的授業参加姿勢が必要である。
・演習の一環として、教育の現場等におけるフィールド活動を行う予定である。
教科書・参考書 ・教科書は使用しない。
・教育実習記録書、授業記録映像、授業を通して作成したポートフォリオファイル(ワークシートファイル)等を活用する。
事前事後学修の内容 ・毎回のグループディスカッションについて、自身と他学生との相違点を話し合い、レポートにまとめておく。
・関連書籍や資料、新聞、インターネット等で「学校現場での課題」等について調べ、まとめておく。
・第9回~第11回までの「教職現場へのフィールドワーク」については、学校現場での教員とのヒアリング内容について、レポートにまとめておく。
アクティブ・ラーニングの要素 ・本授業では、ほとんど毎回の授業において、グループディスカッション及びプレゼンテーションを併用する。
・第9回~第11回までの「教職現場へのフィールドワーク」については、各自が学校現場での教員(中学校・高校、教員OBも含む)とアポイントを取り、ヒアリング調査をおこなう。
実務経験の内容 ・授業担当者は、これまで石川県及び金沢市をはじめ、多数の教育委員会関連事業における委員、講師経験を有しており、この経験を活かした授業運営を行う。
・教育現場よりゲストスピーカー(現職の中学校校長)を招き、講義していただく。
メールアドレス ikeda@seiryo-u.ac.jp